「出向」の規定:派遣労働法(労働者派遣法)

「出向」の規定:派遣労働法(労働者派遣法)

◆ 出向、請負、派遣〜派遣労働法(労働者派遣法)
出向と請負と派遣。
この3つは、出先で仕事をする、というイメージから、似たようなものと思われがちですが、法的には明確に区別されています。

 

これらの区別は、請負や出向をよそおった違法派遣を防ぎ、派遣で働く人の権利を守るために必要なのです。

 

◆ まず、派遣の場合、派遣先企業が「使用者」となり、派遣スタッフに対して指揮命令権を持つことになります。

 

ここでいう指揮命令権とは、労働者に対して業務上の指示を行うことのできる権限で、一般的な雇用関係では、雇用者がそれを持っています。しかし派遣では、雇用者である派遣会社が、派遣先企業に指揮命令権を委ねるという形で、雇用関係と指揮命令関係とが切り離されているのが特徴なのです。

 

その一方、請負とは、仕事の完成までをまるごと請け負う、というもので、請負主が雇用関係のある従業員を自ら指揮命令して、注文主から請け負った業務を行います。

 

つまり、請負の場合は、注文主はあくまでクライアントでしかなく、請負で働くスタッフに対して雇用関係も指揮命令関係も持ってはいないのです。

 

最後に、出向では、スタッフは出向元と出向先の両方と労働契約を結んでいます。出向スタッフは、出向先の規則すべてに従う義務があり、出向先でトラブルを起こした場合などは、出向先の規則で処分されることになります。

 

(「出向・派遣労働法(労働者派遣法)」の記事 終わり )